太陽光発電需給データベースがグレードアップ
InfoLink のグレードアップした新たな DataFactory では、迅速で効果的な絞り込みが可能です。表形式のデータベースでみることができるのは箇条データのみですが、DataFactory では可視化チャートを自動生成。気になる太陽光発電市場の情報を絞り込むだけで、データに素早くたどり着くことができます。多様なチャートや地図、ランキングといった表示方法により、データ間の関連性がより分かりやすくなり、また、トレンドやシェアといった有用な情報が大量のデータ中からより効率的に把握できます。迅速なデータ理解により、変化の激しい太陽光発電業界でグローバル市場の動態を把握し、最適なビジネス戦略策定が可能になります。
データの力を最大限に発揮
- 充実した産業情報:最も包括的な太陽光発電供給チェーンと付随材料産業情報、供給チェーンの重要なデータを入手します。
- 多様な分析機能:ダッシュボードは複数のドキュメントからデータをとりまとめる手間を削減。データ絞り込みや並べ替え、集計を柔軟に活用し、生産能力/競合分析などで相互比較できます。
- データと画像のエクスポート:必要なデータを Excel にエクスポートでき、チャートも画像として保存できるため、データを幅広くビジネスに活用できます。
- アナリストコメント:アナリストの視点を理解し、データの影響要因を洞察する。
活用事例―シリコン生産能力の増加
シリコンのトップメーカーと新興メーカーの生産能力が今年、相次ぎ稼働することに伴い、長く続いたボトルネックが2023年は徐々に解消する見通しです。サプライチェーンの変動により、多くの企業が川上の供給を把握することの重要性を意識するようにもなりました。メーカーが相次ぎ増産計画を発表し、垂直統合のレベルが高まっています。太陽光発電市場の競争状況は今年、急速な変化があるでしょう。
グラフを切り替えて、生産能力の増加状況をチェック
シリコンのページで年度を選択すると、シリコン生産能力が 2022 年に比べて急速に増加していることが見て取れます。棒グラフでは、各社の増産状況が分かります。通威や協鑫といった大手メーカーが大幅に増産しているほか、青海麗豪などの新興メーカーも大きく伸びており、シリコン市場の生産能力に一定の寄与があることが示されています。積み上げ棒グラフは、シリコンの総生産能力の増加を示しており、2023 年末の総生産能力は 896GW(2,171,300MT)になる見通しです。
帯グラフを選択すると、新興メーカーの生産能力稼働に伴い、2023年末にはシリコン生産能力の集中度が低下していくことが分かります。
表示内容を切り替えて新疆以外と海外のシリコン増産をチェック
アメリカがウイグル強制労働防止法(UFLPA)により、新疆ウイグル自治区のシリコン関連製品の輸入を制限しており、欧州連合(EU)もそうした規制の整備を進めています。このため業界では、新疆ウイグル自治区以外のシリコン、あるいは海外のシリコンの増産について、非常に注目されています。
チャートの表示を生産地に切り替えると、2022Q1のシリコン生産は依然として新疆エリアが中心であることが分かり、その全体に占める割合は約49%です。しかし、青海や四川、内モンゴルといったエリアの新たな生産能力が完成するに伴い、集中度は急速に下がり、今年末の新疆のシリコン生産能力の割合は大幅に下がって28%になります。下の地図からは2023年末のシリコン生産能力の地理的分布をみることができます。
表示内容を国別に変えてみると、海外のシリコン増産ペースは中国のシリコン増産ペースに遠く及ばないことが分かります。このため、新疆産シリコンのシェアが大きく下がっても、国別では中国への集中度がより高まることが分かります。
現時点では、シリコンを生産している国は中国のほかに、ドイツ、アメリカ、マレーシアしかありません。表示内容を企業別に戻し、国の絞り込みで中国を外すと、海外のシリコンメーカーはワッカー・ケミー、OCI、ヘムロック・セミコンダクター(Hemlock)、REC シリコン(REC Silicon)しかないことが分かります。
InfoLink は「Link the Value for You」を信念として、で正確な市場データと情報をお届けします。グレードアップした新たなデータベースシステムである DataFactory は、急速に変化する業界の情報と大量のデータから効率的に業界情勢を洞察し、競争力を高めるお手伝いをいたします。私たちは企業のお客様に、より高い価値をお届けする使命を果たしてまいります。
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